今年7月、上海で「生活ごみ管理条例」が施工された。ごみの分類は、「生ごみ(食品など)」、「乾燥ごみ(紙など)」、「リサイクルごみ(缶や瓶など)」、「有害ごみ(電池や廃油など)」の4種類。

 日本の基準から見れば、たかだか4つに分類するだけ、と思ってしまうが、これまでゴミの分類を経験してこなかった中国人にとっては別問題。このゴミの分類が大きな難問になっている。しかも、その分類基準も分かりにくいと話題になっている。例えば、豚肉の骨は乾燥ごみだが、鶏肉の骨は生ごみ、カニやザリガニの殻は生ゴミになるそうだ。

 中には、ゴミの分類が面倒で分類せずに捨ててしまい、それが元で集積所でゴミの分別を手伝っているお年寄りと口論になり、傷害事件を起こしてしまう人まで出ているほどだ。

 そんな中、どうにかしてこの4つのごみの分類を分かりやすく理解しようと考えて、ある人が考えたキャッチフレーズが話題になっている。

 「生ごみ(食品など)」=豚が食べられるゴミ。「乾燥ごみ(紙など)」=豚が食べないゴミ。「有害ごみ(電池や廃油など)」=豚が食べたら死ぬゴミ。では、最後の「リサイクルごみ(缶や瓶など)」は? 売ったら豚を買えるゴミ・・・、だそうだ。

 すべて豚を基準に考えているところが、豚肉好きの中国人らしいとも言える。

 とはいえ、現在中国では豚コレラの影響で全国で一億頭の豚が処分され、豚肉の価格が高騰している。そのため、一般家庭で豚肉が食卓に上がる機会も減ってしまっている。豚を基準にごみの分類を考えてはみたものの、肝心のゴミを食べる豚がいなくなってしまう、という皮肉な状況になってしまっている。

 そんなごみの分類を解決しようと、ゴミ分別士という職業が登場したり、ゴミ分別ロボットも開発され話題になっている。中国のゴミ分類はまだまだ始まったばかり、ということだろう。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)