中国高速鉄道は今や中国全土に鉄道網を広げ、2018年には香港まで鉄道で行けるほどになった。高速鉄道のおかげで、中国人の生活は格段に便利になったものの、通常の列車と違ってなぜ「夜行列車」はないのだろうか。中国メディアの環球網は3日、その理由について紹介する記事を掲載した。

 記事によると、中国高速鉄道は「朝6時から夜12時までしか運行していない」という。高速鉄道にも寝台付きの車両があるが、夜間は運行していない。一方、昔ながらの寝台列車は夜間も運行している。

 では、なぜ中国高速鉄道は夜間に運行しないのだろうか。記事は、「夜間に点検・修理をしているからだ」と紹介している。これは安全面を考慮すれば当然のことだ。しかし、一部の路線を休止して昼間のうちに作業し、夜間にも運行することはできないのだろうか。記事は、「作業員の安全のためには不可能」と伝えている。

 防護柵を付けたとしても、別の路線を運行していれば不測の事態が起こる可能性があるからだという。そのうえで、国民の生活を格段に便利にしてくれた高速鉄道は、夜間に見えないところで働く人々のおかげで成り立っている、と感謝しながら利用するように促している。

 移動が速く快適だが、日中しか運行しない高速鉄道と、速度でも快適さでも高速鉄道には劣るが夜行列車があり、運賃も安く済ませられる昔ながらの列車とは、目的別に使い分けられているようだ。中国にはほかにも、飛行機や長距離バスなど多くの交通機関があり、中国旅行の際にはそれぞれの良さを理解したうえで利用すると良いだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)