モバイル決済が定着し、スマホさえ持っていれば財布を持ち歩く必要がなくなった中国。そのモバイル決済を支えるのは「QRコード」であり、中国ではモバイル決済のために1日に数十億回もQRコードが読み込まれているという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本で生まれたQRコードを世界で最も使っているのは中国人であると伝え、「QRコードの世界における使用回数のうち90%が中国で使われている」と論じる記事を掲載した。

 記事は、QRコードはいつのまにか中国人にとってなくてはならない存在になったと紹介し、ソーシャルメディアで知人や友人とつながる時のほか、日常的な買い物、さらには各種手続きなどでもQRコードが活用されていると強調。QRコードは中国人を含め、世界中の人に利便性と安全性を提供していると論じた。

 続けて、中国の統計によれば、2016年時点における中国国内でのQRコードの使用回数は1日あたり15億回であったと伝え、当時よりもモバイル決済が普及した現在ではその回数は数十億回に達している可能性を紹介。中国ではクレジットカードの普及という段階を「飛び越えて、一気にモバイル決済が普及した」と強調する一方、中国人の消費行動を大きく変えたQRコードを開発したのは日本企業であることは中国でさほど知られていないことを指摘した。

 QRコードは日本の自動車部品メーカーであるデンソーで開発されたコードだ。特許権はデンソーウェーブが持っているが、権利を行使せずにオープンソース化されており、これがQRコードの普及につながったと言えるだろう。今や中国人の生活を支える存在となったQRコードについて、記事には中国のネットユーザーたちから「日本のイノベーション力には敬服する」といった声のほか、何らかの商売をやっているという中国人ユーザーからは「2016年ごろまでは売上の90%が現金だったが、今では現金収入というものがなくなってしまった」という声が寄せられていた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)