東京都内で21日に開催された「第2回ミャンマー投資カンファレンス」にミャンマーのアウンサンスーチー国家最高顧問らが登壇した。スーチー氏は即位礼正殿の儀にも出席している。中国メディアの今日頭条は24日、「ミャンマーは日本に侵略されたのになぜ日本を高く評価しているのか」と題する記事を掲載した。政治、商業、民間いずれも日本への評価は高いという。

 記事は、スーチー氏は今回の訪日で安倍総理とも会談しており、政治や経済界さらには民間レベルでもミャンマーと日本は親密であると紹介。日本を「信頼できるパートナー」と表現したこともあるそうだ。しかし記事は、ミャンマーが親日になってきたのはこの10年ほどだと主張。その前は日本に侵略された過去を持つミャンマーは日本を憎んできたとしているが、これは事実誤認だろう。戦後からずっとミャンマーは親日的な国だ。

 しかし記事は、ミャンマーが親日になったのは、日本により投資がこの10年で増加したからだと分析。これは、10年ほど前からミャンマーは軍政だったのが民主化したことが大きな要因と思われるが、記事はティラワ経済特区の開発も日本がミャンマーと共同で開発しており、日本の持ち株は49%だと紹介。ヤンゴンの環状鉄道改修にも、日本は積極的だと伝えている。

 ほかにも、生活インフラやごみ処理、医療、農業、工業など多方面において日本はミャンマーを支援していると紹介。また、ミャンマーでの「日本車人気」も親日に一役買っているとしている。さらには、ミャンマーに対して日本政府がビザ緩和を実施したことも、訪日ミャンマー人を増加させているとした。では、日本人はミャンマーの救世主なのだろうか。記事はそれを否定し、「日本はすべて計算している」と主張。質の高いインフラを提供しているのも、円借款も、すべて「豊富な資源と、潜在力のあるミャンマー市場を狙っている」ためだとしている。また政治的な思惑もあり、アベノミクスを成功させ、インド太平洋戦略で米国に協力したい私心があると論じた。

 「目的を持ってミャンマーに近づいている」という視点は実に中国らしい見方だ。いずれにしても、ミャンマー人は中国に対する以上に日本に対する好感度が高く、信頼を寄せているのは間違いないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)