2019年も日本人がノーベル賞を受賞したことで、中国からは「やはり日本人にはノーベル賞受賞者が多い」と注目されている。中国メディアの今日頭条は24日、日本の高校生の実験を見て、「なぜ日本がこんなに多くのノーベル賞を獲るのか分かった」とする記事を掲載した。

 この実験に挑戦したのは、千葉県立生浜高校の生物部「チームピヨちゃん」だ。日本のテレビでも取り上げられたので知っている人も多いだろうが、記事の中国人筆者は最近動画で知ったそうだ。これは、卵の殻を割って「殻なしでもひよこはふ化するのか」という単純かつ一見不可能なテーマに挑んだもので、彼らの成功は「世界初」として多くのメディアに取り上げられた。部活の顧問は生徒とともにこの研究を30年以上続けていたそうで、いかに難しい研究だったかを垣間見ることができる。

 筆者は、「この実験をしたのが高校の部活だったことに着目すべきだ」と伝えている。そもそも、「卵の殻がなくてもふ化できるか」という疑問が起こること自体尋常ではなく、世界で成功例のない実験に挑もうとした日本の高校生について「なんて大胆なのだ」と感慨にふけったそうだ。

 日本の高校生には、なぜそんな「大胆」な発想と行動力があるのだろうか。筆者は、日本では高校の時点ですでに科学を探求する精神があると分析。「チームピヨちゃん」が実験しているときの笑顔が心に残ったそうで、「興味を持って学生が実験に挑む」環境が日本にはあると称賛し、「だから日本にはノーベル賞受賞者が多いのだ」と感心している。

 逆に言えば、中国には「学生が興味を持って科学を探求するという当たり前の環境」がないということだ。筆者は、中国の学校でも実験の授業はあるものの入試対策にとどまり、入試と関係のない実験をすることはなく、「創造性のある実験はあり得ない」と残念がった。これでは将来性のある科学者を育てることはできないだろう。中国には、ノーベル賞を目指す前に、学生に科学の楽しさを分かってもらえるような教育が必要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)