昨今各自動車メーカー等が自動運転の実用化に向け競い合っているが、鉄道においては自動運転が一足先に普及してきている。世界初の無人自動運転鉄道といわれる神戸のポートライナーの開業は1981年で、2年後の1983年には地下鉄においてもフランスで無人自動運転が開始された。無人自動運転はその後イタリア、台湾、韓国、アメリカ等でも導入され、日本では東京のゆりかもめ等複数の路線で導入されている。

  中国メディアの華声在線によると、10月17日に大手鉄道車両メーカーの中国中車(CRRC)が、「世界最高級」の全自動無人運転列車を公開した。この列車は上海市楊浦区と浦東新区の南郊外とを結んで2020年末に開業する上海地下鉄18号線に採用される予定。最も高度な自動化水準で設計されているとのことで、車庫内での車両点検、洗車、出庫、運行スケジュールに沿った運行、駅での停車、ドア開閉、車間距離の調整、緊急停車、車庫への入庫等を全て遠隔で行うことができる。

 同記事によれば、電気系統や温度の異常、障害物、脱線の検知機能や防火対策等において最高水準の安全対策がなされている。また、最高速度は時速80kmを実現し、空調や照明、内装などで乗客が快適に過ごせるための各種の工夫が施されており、車内に無線充電装置も設置されるという。

 日本では無人運転車両の導入の例が多々あるものの地下鉄での導入事例はなく、山手線への導入も検討されているようだが実現には至っていない。人手不足が進むなかで鉄道における無人自動運転のさらなる普及が急がれている。(編集担当:猶木縁一郎)(イメージ写真提供:123RF)