経済成長を続ける中国だが、都市部に住む人びとの生活のリズムは加速の一途を辿り、特に仕事面で大きなストレスを感じる人が増えているようだ。だが、そんな中国人でも日本のビジネスパーソンに比べれば「中国の状況はまだそこまで深刻ではない」と感じるらしい。中国メディアの今日頭条はこのほど、「先進国である日本の職場で働くことは非常に大変」と伝える記事を掲載した。

 記事は、かつて日本で聞かれた「一億総中流」という言葉に触れ、日本人の大半が収入や生活水準において中流意識を持てたのは、「職場文化が成熟し、企業は労働者を重視し、社員も終身学習によって自らのスキルの向上を図り、それが企業の発展へとつながるという環境があったから」と考察した。

 続けて、現在の中国では企業と労働者との関係が悪化するケースが目立ち、社員は自身を「会社の犬」として卑下したり、働く日々を「レンガを積むような単純作業」と感じる中国人が増えている現状からすると、日本の職場環境は「羨ましく感じられる」と主張した。

 しかし、日本のビジネスパーソンの姿を観察すると、また別の考え方が湧くと指摘し、日本に甚大な被害をもたらした台風19号のによって大きな被害がでるなか、駅前の喫茶店などは「出勤できずに会社からの指示を待つ大勢のビジネスパーソンで溢れていた」と紹介。既に電車の運行は停止しているにも関わらず、会社を休まずに会社からの指示を待つ様子を見て、「会社員としてどんな事態が発生しようとも、出勤しようとする姿勢」は中国人には理解し難いものだったと指摘し、日本のビジネスパーソンに比べれば「中国人のストレスはまだそこまで深刻な状況ではない」ことがわかると論じた。

 近年、日本人の生活スタイルを「日本式生活」として憧れを抱く中国人の若者は少なくないが、記事は自身の観察を踏まえて、背後には「日本人の抱える巨大なストレスと、それを寡黙に忍ぶ姿があることを忘れてはならない」と訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)