日本には毎年中国人観光客が多く押し寄せている。日本旅行の目的は様々だが、日本には新しいものが多くある一方、古き良き時代の中国を思わせる文化が残っていることも魅力の1つのようだ。中国人の間では「唐は日本にあり、明は韓国に、中華民国は台湾にある」といわれている。中国メディアの百家号は20日、「中国で失われた多くの文化がなぜ日本では保存されているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の伝統的な文化がどんどん「消えて」いるのを危惧しつつも、日本にはたくさん残っていると紹介。建築、文学、古典的な作品など、遣唐使のおかげで唐の時代の文化を吸収した日本では、中国ではほとんど消えてしまったものが「そっくりそのまま残っている」と称賛している。「唐の時代を見たければ京都に行け」というのは本当だと伝えているが、多くの中国人は訪日して想像以上に唐の文化が保存されていることに驚くものだ。

 では、なぜ日本では「唐の文化が残されている」のだろうか。記事の筆者は2つの理由があると分析。その1つが「地理的要因」で、周りを海で囲まれ陸でつながった隣国のない日本は、中国と違って「他との文化交流に乏しく、他国の影響を受けて文化が融合する環境になかった」としている。

 2つ目の理由は、「国民性」だ。日本人は中国人以上に保守的で「変化を好まず、古いものを活用し続ける特徴がある」と指摘。西洋化した現代においても、日本人は伝統文化を残して大切に次の世代へと受け継いでいると称賛している。

 他国の文化ながら、優れたものを受け入れ受け継いできたというのは日本の良さの1つともいえるだろう。新しいものを意欲的に取り入れながらも、良き伝統はこれからも残していきたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)