秋の味覚の代名詞であるサンマ・・・と言いたいところだが、今年は記録的な不漁によりなかなかありつけない。目黒のサンマ祭りでも生サンマが確保できずに冷凍サンマが初めて利用されたことも話題となった。中国メディア・東方網は21日、日本人が魚の中でも特にサンマを愛好する理由について紹介する記事を掲載した。

 記事は、四方を海で囲まれた日本は水産資源が豊富であり、多種多様な魚介類が日常的に消費されていると紹介。その中でもサンマは特に日本人から愛されている魚の1つであり、旬を迎える秋になると漢字で「秋刀魚」と書く名前の通り刀のように美しい見た目をしたサンマが店頭に並ぶとした。

 そして、日本人がサンマを好む理由としてまず、肉質が非常に柔らかく、良質な油を豊富に含んでいて栄養価が高いことを挙げた。また、通常は旬を迎えると非常に低価格で手に入れることができ、庶民の財布にやさしい食材であること、腹を開いて内臓を取り出すことなくそのまま塩焼きにしたり、煮つけにしたりできる調理のしやすさなども好まれる理由だと説明している。

 記事は、日本人のサンマ好きは最近始まったことではなく、すでに長い歴史を持っていると紹介。おいしいうえに体にとって有益なものが多く含まれているからこそ、長きにわたり日本人に愛されてきたのだと伝えた。

 近年ではサンマが必ずしも廉価で手に入りなくなってきた。サンマだけでなく、アジやホッケといった大衆魚も不漁や価格高騰が伝えられる年があり、ウナギに至っては庶民の手に届かない食べ物になりつつある。気候の変動に加え、中国をはじめとする世界的な魚介類の消費増による影響があるようだが、海の幸に育てられてきた日本の庶民の食文化に、少しずつ異変が起きていることは間違いなさそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)