中国人旅行客たちの日本を訪れる「目的」や「行き先」をめぐる「変化のスピード」は非常に速い。温水洗浄便座や炊飯器が爆買いの対象として人気だったのはつい数年前の話だが、今や爆買い自体が見られなくなっている。中国人たちの訪日目的といえば、以前は買い物が中心だったが、近年は日本ならでは「体験」をすることが人気となっている。

 また、日本ならではの体験を求める以上は行き先にも変化が生じていて、生鮮市場や商店街など日本人の日常生活を感じられる場所も人気となっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、「東京の下町は魅力的だ」と伝え、日本の昔ながらの風情を楽しむために、一部の中国人旅行客が東京の下町をこぞって訪れていることを伝えた。

 記事は、多くの中国人が東京という都市に対して抱く印象といえば「賑やかで慌ただしい都市」、「先進的でモダンな建築物が立ち並び、流行が絶えず生み出される都市」といったものだと紹介する一方、そんな東京にも実際には「穏やかで素朴な街が各地に存在する」と紹介、それが下町と呼ばれる場所だと指摘した。

 続けて、下町は日本人にも愛される場所であると同時に、近年は多くの外国人旅行客も訪れる人気エリアになっていると紹介。東京の下町は「人情味溢れるエリア」であり、同時に「歩く速度が思わずゆっくりになってしまう魅力が溢れており、飾りけのない環境に身を置いていると長く蓄積してきた圧力や緊張感がほぐれてしまう感覚に陥る」と論じた。

 また、下町の日本人はどこか人懐っこく、コミュニケーションを楽しむことができるとしたほか、下町は「美食の発信地」でもあると指摘。著名な下町には非常に長い歴史を持つ飲食店や菓子店があることは珍しいことではなく、安価な値段で日本人にとって馴染み深い美食を堪能できると強調。それゆえ近年は中国人のみならず、多くの外国人旅行客にとって人気のエリアになっていると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)