中国の学校教育は全体的に詰め込み式の教育で、宿題が多く子どもにとっては大変だが、それだけに知識量は多く成績も総じて高い。しかし弊害も多く、日本の学校教育がたびたび評価されている。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の運動会に参加した中国人による「運動会から日本の教育改革の縮図が見えた」とする記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、2年半前に小学生の息子を連れて北京から東京に引っ越してきたという。息子がアレルギー体質で、北京の濃霧には耐えられなかったことと、中国の学校の競争社会にも耐えられず「避難」してきたそうだ。

 日本の学校で先日、運動会があり参加したという筆者親子。日本の運動会の特徴について、「子どもを主体に教師も家族も地域住民も参加する一大イベント」と紹介している。全員参加というのは日本の運動会の特徴で、競争もなく、協力の精神や努力することの素晴らしさを学べると感心している。

 プログラムも、子どもの年齢に合わせた多彩なプログラムで全員が参加でき、学年やクラスに関係なく紅組と白組を分けるので競争もないことなど、感心することはたくさんあったようだが、「一番感銘を受けたのは紅組と白組が旗を交換して互いに応援し合う場面」だったそうだ。「友情第一、試合は第二」を実践していると称賛している。

 感銘を受けた別の点は、「秩序」だという。どの親も子どもの輝いている姿をビデオに収めたいので、学校側はそれぞれの家庭に、児童がどのプログラムでどのポジションで参加するかをあらかじめ教えてくれたという気配りに感動している。親同士も気をつかいあって、後列の人が撮影できるように前列の人は膝をついていたと紹介している。

 記事の中国人筆者は中国の運動会にも出たことがあるそうだが、成績によって教師が割り振ったプログラムに子どもが出る「スポーツの試合」になっていると指摘。健全な人格形成を目指し、子どもが主役で家族は観客という日本の運動会とは全く違うと比較している。運動会はまさに「教育の縮図」と言えるだろう。賛否両論あるものの、健全な人格形成を成績よりも重視するという点では、日本の教育は優れていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)