中国メディアの今日頭条は14日、日本が近年、自然科学分野でのノーベル賞受賞者を毎年のように輩出していることについて「恐ろしい実力」であると評価する一方、なぜか日本は「まったく喜んでいない」と伝え、その理由を考察する記事を掲載した。

 記事は、日本政府が2001年に「50年間で30人のノーベル賞受賞者を輩出する」という目標を掲げたことに言及。そして、中国からみて当時の日本のこの目標は「大げさ」だと感じられたものの、「日本は今世紀に入ってからすでに19個のノーベル賞を獲得している」と説明し、「これほどまでに獲得できるとは、当時の中国人は誰も思いもよらなかったこと」だと論じた。

 続けて、日本がこのペースで獲得し続ければ、「50年間で30人のノーベル賞受賞者」という目標はゆうに達成できると称賛する一方で、中国が日本のノーベル賞受賞者量産の勝因について分析しているこの時に、「日本人は喜ぶどころか、逆に危機感を募らせている」と指摘した。

 たとえば、2018年に日本政府がまとめた科学技術白書では、日本の科学研究論文の数が減少していると危機感を示したと紹介。中国からみれば日本はこれまで研究開発に対して大きな投資を行ってきたが、日本人は「まだ足りないと感じているようだ」と説明した。

 さらに日本のノーベル賞受賞者たちも、もし、日本が研究資金・時間・研究者の数の点でこのまま悪化の一途をたどるならば、今後もノーベル賞を獲得するのは困難になるという懸念を表明していると説明。もし、日本が若い研究者を育成する体制や環境を形成できない場合は、日本の科学は空洞化すると語り、警鐘を鳴らすノーベル賞受賞者もいるほどだと紹介、「日本はノーベル賞を受賞して喜ぶどころか、将来に対して危機感を強めている」と伝え、こうした危機感こそ日本の強みの1つであると伝えた。

 この記事に対し、中国ネットユーザーからは「謙虚な民族は必ず進歩する」というコメントが寄せられ、日本がノーベル賞受賞者を量産しているにも関わらず、改善の必要な点を分析してさらなる向上をはかろうとする態度を称賛した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)