人口が多い中国では、子どもの頃から「競争」が始まっている。親たちは子どもにより良い教育を与えるために奔走し、幼い頃から様々な習い事をさせ、子どもの才能や可能性を見出そうと努力する。一方、中国では大事に育てられ過ぎて大人になっても社会生活に馴染めなかったり、身の安全を守る術を知らない人が増加しているのも事実だ。

 中国メディアの捜狐は15日、日本の幼稚園での教育を紹介する記事を掲載し、「あえて危険な状況に直面させることによって、危機の回避方法を学ばせている」と伝えた。

 記事はまず、子どもの教育に関しては様々な意見があるものの、子どもに対する真の愛とは「過保護にすることではなく、適度に放任することである」と論じ、日本の幼稚園を視察した中国の幼稚園関係者の見解を紹介した。

 続けて、日本の幼稚園では子どもが問題に直面しても「すぐに助けを差し伸べるのではなく、子ども自身に解決策を考えさせ、自分で問題を解決させようとする」と紹介。そうすることで子どもに経験を培わせ、子どもの判断力を強化しているのだと伝えた。

 また、日本の保育所や幼稚園では積極的に外で遊ばせ、山登りやアスレチックなどの多少の危険が伴う遊びであっても禁止することはないと紹介、なぜならこうした遊びのなかで危機回避の方法を学ばせているためだと強調。さらに、遊びの最中にころんでケガをしてしまうことは避けられないことだが、それも次にどうしたら転ばずに済むかを考えさせる機会としているのだと伝え、日本と中国では全く教育に対する考え方が違っていると伝えた。

 中国の子ども達は「過保護」に育てられることが多い。幼稚園で自分の子どもがケガをすれば、保護者は幼稚園と教師に対して猛烈に抗議する。それゆえ幼稚園側はケガをする恐れのある行動は取らせないようにする傾向にある。国や地域によって教育方法は異なるかもしれないが、子どもに危機回避の方法を学ばせることは、中国の教育でも必要なことではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)