中国メディア・東方網は16日、中国海軍の艦船が日本で「大国としての風格」を見せたとする記事を掲載した。

 記事は、台風19号が日本各地に大きな被害をもたらしたとしたうえで、もともと自衛隊の観艦式に参加する予定だった中国のミサイル駆逐艦「太原」は東京の晴海に寄港し、台風で被災した人びとを見舞う日本語、中国語双方のメッセージが書かれた横断幕を掲げたと紹介。この行動が日本のネットユーザーを深く感動させ、SNS上には「中国海軍ありがとう」の声が続々と寄せられたと伝えた。

 そして、この件について「中国海軍の善意ある行動は、政治、国、言葉の壁を超えた『大国の軍人としての風格』を日本の人たちに深く感じさせた」と評価。天災による被害は人類共通の苦しみであり、そこには歴史的な愛憎や、意見の相違、対立は関係なく、しかるべき時には互いに励まし合う態度を持つことこそが、大国としてあるべき姿であると論じている。

 また、中国のネット上でも今回の台風被害について「天災の前では、みんなの安全が最も大事」、「被害が最低限で食い止められますように」といったコメントが目立ち、かつてのように他人の災害を祝うような狭隘、かつ、過激な論調は非常に少なくなったとし、このような姿勢こそが「われわれが求め続けてきた大国の国民としての品格なのだ」と伝えた。

 記事は、歴史を胸に刻むことは相手を分別なく敵視することとは異なると指摘。この道理をますます多くの中国人が理解し始めているとし、今の中国は経済、軍事、技術、文化の面だけではなく、国民の心理も徐々に強くなっているのだとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)