中国のネット上では、日本の文化についての説明でしばしば「儀式感」という言葉が用いられる。日本人の生活の至るところに、何か儀式めいた部分を感じるようだ。中国メディア・東方網は11日「生活に『儀式感』を与える、日本人のあるこだわり」について紹介する記事を掲載した。

 記事は、「日本的な生活を観察すると、日本人が日々を過ごす中で『儀式感』を大切にしていることに気づく」と紹介。その例として春の花見、夏のホタルや花火鑑賞、秋の紅葉などを挙げた。そして、日常生活のさりげない部分においても、日本人は「儀式感」を軽んじることはないのだとした。

 そのうえで、生活に「儀式感」を持たせる日本人のこだわりの1つに、1日3度の食事に用いる食器に対するこだわりを挙げ、「豪華であったり高価であったりする必要はないが、美観を重んじることを忘れない。単に食べ物を盛り付けるだけのものではなく、食事の中で味覚とともに視覚的な『おいしさ』も堪能するのである」と説明している。

 忙しい毎日の生活において、食事を盛り付ける器にこだわりを持つことはなかなか難しい。しかし、何か特別な日に作る料理となると、普段使わないような美しい器を棚から取り出して盛り付けるという人も少なくないだろう。そして、日本の懐石料理店などでは食材同様、もしくはそれ以上に器にこだわりを持ち、料理をより一層おいしく見せるための計算がなされる。

 記事は、「食に通じるには、食材だけでなく、器に対する理解も必要なのだ。美食と美器の二者が邂逅することで、初めて完全な美しさとなるのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)