中国のSNSには日本料理や日本料理店の写真が数多くアップロードされている。近年の中国では日本の居酒屋風の飲食店が人気となっていることからも、中国人消費者の間で日本料理の人気が高まっていることが見て取れる。中国メディアの捜狐は5日付で「中国人はなぜ日本料理が好きなのか」と題する記事を掲載した。

 記事は、中国では寿司・天ぷら・ラーメンなどの日本料理も依然として人気だが、最近の中国ではアート好きな若者たちや「小清新」と呼ばれる生活スタイルを楽しむ若い女性たちの間で、玉子焼き、マッシュポテト、たこさんウインナー、お茶漬け、とんかつ等の日本の家庭料理を熱愛する現象が生じていると紹介。この現象には深夜食堂や孤独のグルメといった「日本の様々な料理が登場するテレビドラマ」が中国の若者たちの心をとらえて離さないことが関係していると伝え、リアルな生活感に満ちた空間で生じる「食を通じて心を通わせる」人間ドラマが、中国の若者たちの心に日本の家庭料理への「深い共鳴」を生み出していると説明した。

 一方で中国の多くのテレビドラマにはこうしたリアルな生活感が欠けていると指摘。社会人になり立ての若い女性が有名ブランドを身に着け、豪華な家に住んでいるがキッチンは使用感が全くないうえに出演者はすべて美男美女というテレビドラマのなかで、「たとえ中国の美味しい料理が映し出されても、こうした料理には何の共鳴もなく、また魅力もない」と説明した。

 また、中国の若者たちが日本料理を非常に好むようになった別の理由として、日本料理が持つ独特の美しさがSNS映えしやすいという点を指摘。日本料理は食器の種類が多く、並べ方にも細やかな美しさが反映されており、また旬の新鮮な食材が用いられるため、こうした日本料理の写真をSNSにアップロードすれば日本のテレビドラマを見たことがない人でさえその細やかな美しさに惹きつけられると説明した。

 結果として、中国人がSNSを通じて知った日本料理店に自らも足を運び、その美味しさや美しさをSNSにアップロードするということが繰り返されることによって日本料理の魅力が広まったと説明。記事は、日本料理はこれまでずっと「最も美しい料理」と呼ばれていると絶賛した。

 今年の国慶節は中国建国70周年を祝う時期でもあったが、中国の簡易投稿サイト「微博(ウェイボー)」にはこの時期に中国の日本料理店で友人と食事を楽しんだことを紹介する投稿が数多く投稿されている。アップロードされた日本料理の数々の写真には、確かに日本料理の際立った美しさが映し出されている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)