中国の国慶節は10月1日で、今年は建国70周年ということで特に盛大に祝賀行事が行われた。一方台湾では、辛亥革命の発端となる武昌起義が勃発したことを記念する10月10日の「中華民国国慶日」を建国記念日に相当する日として位置付けている。「双十節」とも呼ばれる今年のこの記念日を巡り、ちょっとした騒動が巻き起こった。中国メディア・東方網が8日報じた。

 記事は、数日前に台湾メディアが、台湾当局による「双十日」の記念レセプションに安倍晋三首相が「中華民国108年国慶節をお祝いします」と称する祝電を送ったと報じたことを紹介。この報道に台湾独立派や香港独立派のメディアが「日本政府は台湾を支持している」とこぞって大陸を挑発したと伝えた。

 そのうえで、7日に行われた日本政府の記者会見で岡田直樹官房副長官が、中国メディアからこの件について質問を受けた際に「安倍首相がそのような祝電を送ったという事実はない」と明確に否定したことを紹介している。

 また、同副長官が続けて、日本政府の台湾に対する立場は、中華人民共和国を中国の唯一の合法政府とする1972年の日中共同声明の通りであるとの見解を示したことを併せて伝えた。

 記事は、日本政府が安倍首相の「祝電」を否定したことで台湾当局は気まずい状況になったとし、台北駐大阪経済文化弁事処が「祝電は他人から間接的に受け取ったもので、信用したうえで披露した。後になって首相から出されたものではないことを発見した」と釈明したと紹介。一方、大陸側を煽っていた台湾や香港の独立派メディアが「事の真相を伝えずに、依然として煽り続けている」とした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)