最近「新型親不孝」という言葉が中国のネットをにぎわせている。一般に親不孝と聞くと親に心配や迷惑をかけること、また中国人にとっては金銭的な援助をしないことをイメージするようだ。では、この普通の親不孝ではない、「新型親不孝」とはいったん何なのか。中国メディア媽ミ必読が説明している。

 「新型親不孝」とは、簡単に言えば「孫の世話や家事を親に押し付けて家族を顧みず、仕事や自分のことにかまけている若者」と言う意味のようだ。

 特に、90年代以降に生まれた若者は受験戦争のさなかで、子供時代には宿題ばかり、結婚しても夫婦ともに家事などは一切したこともない若者は少なくない。また、子供が生まれても夫婦共働きで、掃除洗濯、家事一切を親にまかせっきりにしている家庭は多い。

 もちろん、多くのお年寄りが子供が仕事のある日は孫の世話役を買ってでてはいるものの、親たちにしてみると、苦労して手伝っている割に子供たちが「自分は仕事があるから家のことは親がやるのがあたりまえ」という態度で、感謝もせず、その割には親に文句ばかりを言う、と感じるようだ。そうした状況をため息交じりに「親不孝・・・」とつぶやいたものの、この状況は親世代が感じる「親不孝」とはいくらか異なるため、「新型親不孝」という言葉が生まれたようだ。

 ネットでもこの新型親不孝について各世代から様々な声が上がっている。若者の世代からは「親が孫の世話を見るのは当たり前。これが自然の摂理だ」、とのコメントがあった。さらに、親の世代からは「新型親不孝の若者が多すぎる。結婚して独立して家庭を持ったら親に依存せずに自分で家庭を切り盛りすべきだ」、との意見も見られた。さらに親世代からは「さらに別の新型親不孝もある。それは結婚適齢期になっても結婚しないことだ」などといった意見が見られ、双方の意見は平行線のまま世代間ギャップが鮮明になっている。

 親と子供が疎遠で行き来がないよりは、子供を気軽に親に預けられる環境は良い部分もあるものの、体力的に落ちているお年寄りにとって、孫の世話を負担に感じている場合も多い。「目に入れても痛くない」孫でも、体力的限界を超えれば「親不孝」という言葉が飛び出してもおかしくないのかもしれない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)