反日的な傾向の強い中国においても、ことサッカーの話になると、多くの中国人は口をそろえて日本サッカーの実力を称賛する。しかし、中国のプロサッカーリーグで活躍する日本人選手はほとんどいない。中国メディアの捜狐は9月28日、その理由について分析する記事を掲載した。

 中国サッカー・スーパーリーグでは、その豊富な資金力によって世界中からスター選手を次々と呼び寄せ、爆買いとまで称されてきた。そのため、外国人枠規定が4人に変更となり、1試合に起用できる外国籍選手の数を3人に制限したほどだ。

 記事はそんな外国人選手について、「中国まで来てプレーして大金を稼ぐ選手が多い」と紹介。その多くが欧米人で、アフリカから来る選手もいるが、「なぜか日本人は非常に少ないが、日本人はお金では動かないということなのか」と指摘した。

 日本はサッカーが強い国なのに、なぜ中国リーグでプレーしないのだろうか。記事はその理由について「日本人の傲慢さ」と関係していると主張。日本人選手にとって、「理想は欧州でプレーすること」で、欧州がだめならJリーグでプレーしたい心情があると指摘した。また、中国でプレーしていても代表選手に選ばれることはまずないからだともしている。

 別の理由として記事は、「身体能力の低さ」を挙げた。日本は組織プレーが得意だが、個人の身体能力は高くなく、「中国のスーパーリーグのプレーはなかなか激しい」ため、日本人には向かないと論じた。だが、この理屈でいえば欧州でプレーすることも同様であり、日本の選手が中国を選ばない理由としては説得力に欠けるだろう。

 結局のところ、中国スーパーリーグでプレーする最大の魅力は「報酬」にあり、お金よりも自身のスキルや経験値アップを第一に考える人が多い日本の選手は、中国を選ばないのではないだろうか。いずれにしても、本当に中国サッカーを成長させたいなら、日本に倣って国内選手の育成に努めるべきなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)