中国では会社員として人に雇われるより、自分で起業するのを望む人が多く、次々と新たな会社が設立されている。その一方で、競争が激しい中国では長く存続できる企業は非常に少ないと言われている。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の中小企業の寿命は比較的長いのに、中国企業の寿命が短い理由について分析する記事を掲載した。

 記事によると、中国の中小企業の平均寿命はわずか3年ほどだという。大企業でも中国では7ー9年ほどしか存続できないそうだ。東京商工リサーチによれば、日本で2017年に倒産した企業の平均寿命は23.5歳だったという。日本と中国の企業間の寿命には大きな差があるが、それはなぜだろうか。

 記事は、日本企業が中国よりもずっと「長寿」なのには4つの理由があると分析。その1つが、「匠の精神」だ。真面目な日本人は、完ぺきさを追求する性格で高い技術を有しているため企業が長寿なのだと感心している。もう1つの理由は、「家族企業が多いこと」だ。後継者が企業を受け継ぐので寿命が長くなると分析している。

 3つ目の理由は、「投資戦略が長期的な視点であること」。そのため、すぐには利益が出なくても長期的な利益を確保できているという。最後は「先義後利(せんぎこうり)」を実行していることを指摘。道義を優先させ、利益を後回しにするのはもともと中国の儒学の教えだが、日本の中小企業が実践していることを称賛している。

 それに対し、中国の中小企業の寿命が短いのには3つの理由が考えられると記事は分析。1つ目は先進国の企業と比べて「創業者が劣っていること」だ。欧米よりも高等教育の普及が遅れた中国では、創業者が大学で学べるはずだった創業に関する知識を持っていなかったと指摘している。2つ目は、中国では飲食業や卸売業、小売業といった垣根の低い「ローエンド分野」の起業が多く、始めるのは簡単だがイノベーションに乏しいため淘汰されてしまうと指摘。3つ目に、「銀行の融資が難しい」ため、資金難に陥るためだと分析した。

 理由はともあれ、中国の中小企業には順応性は高いが、まずは見切り発車し、何事も走りながら適応していこうとする企業が多いように見受けられる。それだけの大胆さがあるとも言えるが、企業の長寿を願うなら日本企業から学ぶと良いかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)