中国では日本について語る際、たびたび「人性化」というキーワードが登場する。この言葉は「人に優しい」、あるいは、「使う人の立場で考えられた」といった意味合いの中国語であり、中国のネット上などでは「日本社会は人性化された設計がいたるところに見られる」といった評価を目にすることができる。

 中国メディアの今日頭条は27日、日本を訪れた中国人の手記を掲載し、日本人の細部への配慮は「敬服に値する」と伝えつつ、日本の公共交通機関は非常に「人性化が進んでいた」と伝える記事を掲載した。

 この中国人は2019年6月に、友人と一緒に大学の卒業旅行として訪日したのだという。日本滞在中は日本の街の清潔さやトイレの多機能さに驚いたというが、それ以外にも「利用客に優しい公共交通機関」にも驚いたとした。訪日前に旅行の計画を練っていた際、日本の公共交通機関の複雑さに驚愕し、運営会社の多さや路線の多さ、乗車券の種類の多さに目が眩む思い」だったと伝えた。

 しかし、実際に日本を訪れ、複雑だと思っていた公共交通機関を利用してみると「全く複雑ではなく、とても簡単、かつ、便利に利用できた」と紹介、「複雑そうに見えたのは、それだけ日本の交通機関網が綿密に整備されていて、利用客に選択の余地を提供していたため」だと強調した。

 さらに記事は、鉄道を例に「日本には快速や急行、特急など複数の種別の列車が運行されていて、乗客は自分のニーズに応じて選ぶことができた」と紹介したほか、運行時間はいずれも正確で、旅行客の立場としては「時刻表を持っていれば、時間どおりに行動ができて便利だった」と指摘。また、駅ではアナウンスが日本語だけでなく、英語や中国語でも放送されていたこと、車両には「女性専用車両」や「弱冷房車」が存在していたことは「紛れもなく人性化の証」であったと伝えた。

 一方で、日本の公共交通機関では「手荷物検査が一切行われていない」ことに驚いたとしつつも、「テロや事件が起きないか、不安だった」と主張。中国では手荷物検査が行われていて、これに慣れている中国人としては「いくら日本は治安が良いとしても、誰でも簡単に駅内に入れる」状況には不安を禁じ得なかったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)