中国の国内総生産(GDP)の規模はすでに日本をはるかに上回っており、今や米国に次ぐ規模となっている。また急激な経済発展に伴い、都市部に暮らす中国人の生活はどんどん豊かになっており、自国に対して自信を深める中国人は増えている。

 しかし、なかには「日本はすでにGDPで中国に抜かれ、経済成長も停滞しているのに、なぜ日本は今なお先進国で、中国は開発途上国なのか」という疑問を抱く中国人も少なくないようだ。中国メディアの今日頭条は20日、日本が今なお「世界有数の先進国」である理由について考察する記事を掲載した。

 記事は、多くの中国人が抱く「日本は何を根拠に今なお世界トップクラスの先進国と言えるのか」という疑問は「自信過剰に陥った中国人の心理」を映し出していると指摘。そして、中国人の自信過剰ぶりは「中国はすでにGDPで日本を大きく上回り、都市部の生活水準はもはや日本と変わらないという自負から来ている」と主張した。

 続けて、盲目的に自信過剰に陥ることは愚かなことであるとし、日本経済の実力を正確に認識できていないことが誤解の根源であると指摘。日本経済はバブル崩壊後から低迷を続けているが、それでも多くの国が日本に追いつけないのは「それだけ日本経済が高い競争力を持っていることを意味している」と指摘した。

 さらに、多くの中国人は「日本の科学技術力ももはや取るに足らない」と認識していたと指摘する一方、日本が韓国に対して半導体材料の輸出管理を強化し、韓国経済に大きな打撃を与えた事例について「驚きをもって受け止めた中国人は多かったはず」だと主張。日本が高い競争力を持つ分野は精密機器や産業用ロボットなど、消費者の目にはなかなか見えづらい分野であると指摘する一方、中国国内で近年、日本を軽視する言動が見られるようになったのは「自己過信に陥っている」証拠であると指摘し、ライバルを軽視するのは愚かなことだと中国人読者に向けて注意喚起した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)