「もったいない」という言葉に代表されるように、日本人が食べ物を大切にすることは有名だ。日本の家庭では、子供はお茶碗のご飯を残さないようしつけられ、学校給食でも食べ残しがないよう担任の教師から教えられる。こうした「もったいない」精神を通し、子供たちは自然と食べ物への感謝と、食べ物をむだにしないよう徹底的に教育される。

 とはいえ、「こうしたもったいない精神がある日本で、どうしてこれほど食品ロスが多いのか」という疑問に中国メディア電影歴史文化飯酔団は答えている。答えは、「日本人は食品の安全に対する基準が高いから」というものだ。

 では、日本の食品衛生に対する基準の厳しさはどのような面に現れているのだろうか。例えば、スーパーの野菜は生産者の写真付きで産地が紹介される。このように、生産者が自分の作った野菜や果物に対して責任を負うことで、産地から野菜が食卓に並ぶまでの品質保証という考え方が生まれるのだ。

 また、日本の牛乳の消費期限は最も短い、と言われている。日本の牛乳が最も傷みやすいわけではない。食品に対する基準が厳しいためなのだ。賞味期限を過ぎた牛乳や食品はすべて廃棄処分にされる。

 学校給食も徹底した衛生管理のもとで作られる。給食はすべて作り置きされず、その日のうちに作り、食べきる。余ったものは再利用されず廃棄される。中国メディアは、「学校給食の調理過程でも作業者は白衣に帽子、マスクと完全武装して作られるため、その様子はまるで手術室かと見間違うほどだ」と述べている。

 中国も「食の安全」について改善されてきているとはいえ、まだまだ多くの人が自分の国の食について不安を抱いている現状だ。こうした食に関する中国の記事からも、食品ロスへの心配よりも、食の安全を徹底的に守っている日本を称賛する論調になっている。

 ネットでも、「日本では中国ではあたりまえのレストランの食べ残しを持ち帰るサービスがほとんどないのは、食品衛生と責任に対する考え方が厳しいかからだ。万一、食中毒が起こったらレストランが責任を負わなければならない」といったコメントが見られた。

 「もったいない」と食の安全、一見するとまったく関係ないように見える考え方も、「食卓の安全と食品の高い基準を守ろうとする日本人の考え方」を理解すると、いくらか理解できるのかもしれない。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)