日本の公共交通機関は「運行時間」に正確であることで知られている。2017年11月、つくばエクスプレスの普通電車が定刻より20秒早くに出発したとして、運行会社がウェブサイト上で謝罪声明を発表したことがあったが、この出来事は日本の公共交通機関が定刻どおりの運行をいかに重視しているかを物語っていると言えるだろう。

 中国では電車やバスはもちろん、空の便でさえも時間どおりに運行されないのは珍しいことではない。それゆえ、中国人からすると、日本の公共交通機関の「時間の正確さ」は驚きに値するようだ。中国メディアの今日頭条はこのほど、時間に正確な日本の公共交通機関は「日本のソフトパワーを示す存在」であると伝える記事を掲載した。

 記事は、日本の公共交通機関が「安全かつ高効率のもとで運行されているのは、日本が高い科学技術力を持つためだけではない」と主張し、時間に正確に運行される公共交通機関の存在から日本のさまざまな文化が見て取れると主張。その1つに「ルールを守る文化」が挙げられるとし、日本の路上では無理な割り込みをはじめ、身勝手な運転をする人は少なく、誰もが交通ルールを守っていると伝え、これによってバスのような公共交通機関はスムーズな運行が可能となっていると指摘した。

 さらに、日本人特有の「恥の文化」も公共交通機関の「時間の正確性」につながっているとし、日本ではルールを守れないことや時間を守れないことは「恥ずかしいこと」と見なされると主張。日本人はこうした見えない圧力にさらされていると指摘し、この圧力がルール遵守につながり、公共交通機関の「時間の正確性」をもたらしているのではないかと主張した。

 大勢の人が利用する公共交通機関が時間どおりに運行されることのありがたさは、事故や災害の時に実感するものだ。時間どおりに運行されるからこそ、乗客は時間を無駄にすることなく、スケジュールどおりに行動することが可能になる。公共交通機関に頻繁に遅延が生じることは、社会や経済に大きな損失をもたらすことであり、日本の公共交通機関がいつも時間に正確に運行されているのは誇るべきことと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)