千葉県を中心に大きな被害をもたらした台風15号のニュースは中国でも大きく報道されている。しかし、非常に勢力の大きかった台風であったにもかかわらず、多くの日本人が時間どおりに出勤しようと努力したことは中国で大きな驚きをもたらしたようだ。

 中国メディアの今日頭条は12日、台風15号は日本人の「根底にあるもの」を浮き彫りにしたと主張する記事を掲載し、日本人が多大な努力を払って出勤しようとした理由を考察している。

 記事はまず、日本のビジネスパーソンの労働環境を表現する言葉として、近年の日本では「過労死」や「社畜」という言葉が注目を集めるようになっていると紹介。そして、今回の台風15号が日本を通過した際には日本人の「社畜」という精神が浮き彫りになったと主張した。

 続けて、今回の台風15号は主に関東で通過と出勤時間が重なったとし、会社側は「状況を確認して、注意して出勤するように」各社員に通知していたが、多くのビジネスパーソンは時間どおりに出勤しようと努力したと紹介し、電車が台風のために運行されていない状況下で、駅構内に入場できずに長い行列を作って待ち続けた日本人の様子を写真で紹介した。

 記事は、日本人は「会社内の部署で自分ひとりだけ出勤していないとなれば、上司や同僚から圧力をかけられたり、顧客に迷惑を掛けたりする恐れがある」と考えると伝え、こうした理由が出勤のための努力へと突き動かしたと紹介。日本人は「中国人のように給料が減らされたり、皆勤手当てが出なくなることを心配したりしないのだ」と強調した。

 これに対して中国のネットユーザーからは「日本人は社畜精神と卑下しているようだが、こうした真面目さがあるからこそ、日本には100年以上続いている企業がたくさんあるのだ」といった声が寄せられていた。日本に大きな被害をもたらした台風15号だが、中国人の多くは台風という災害を通じて、日本人と中国人の仕事に対する考え方の違いを見出したようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)