中国の大都市では日本よりも進んでいる面があり、モバイル決済の普及などはその良い例と言えるだろう。一方で日本に遅れている面もいまだに多く存在する。中国メディアの今日頭条は11日、果樹農園に関する記事を掲載し、「中国は本当に日本よりも50年遅れているのか」分析している。日本の果樹園を見れば、なぜ中国においしい果物がないのか分かるとしている。

 記事はまず、日本と中国の果樹園の違いは「土壌」にあると紹介。日本のある農家では土壌に含まれる有機物の割合が6.8%にまで達していると伝えた。これはかなり高い数字で、中国ではこれが「1%を超えることはない」のが普通であり、かなり管理されている果樹園では1%を超えるところもあるが、1.5%を超えるところはほとんどないという。

 では、中国の果樹園は「日本より50年遅れている」のだろうか。記事は、中国の有機物1%の土壌に少しずつ有機物を増やしたとして、毎年0.1%ずつ増やした場合、6.8%になるまでに約50年かかることになると計算。そのため、「やはり日本と中国の果樹園の格差は50年」と結論付けている。

 ではなぜこれほどの格差があるのだろうか。記事は、中国の農業は常に収穫量を求め、大量に同じ化学肥料を使ってきたために土壌が疲弊してしまったと指摘。「これでは美味しい果物ができるわけがない」と日本に倣った改革を求めた。

 実際のところ、中国の果物は見た目がきれいでも、味が薄い傾向がある。これは野菜も同じだが、やはり「収穫量」ばかり追求してきたためではないだろうか。中国人もこの考えに賛同していて「日本の果物は子どもの頃に食べた味」でおいしいという人や、「匠の精神で奇跡を創造」してきた日本の農家を称賛する人、「中国の企業は早く儲けることだけを追求して10年後のことは考えない」と中国の企業を批判する人もいた。

 実際の問題として、中国は人口が多いためどうしても産出量を確保する必要があるという事情もあるのだろう。しかし、この先は日本の農業に倣って質の向上を目指す必要があると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)