観測史上最大の台風15号が去った。各地で甚大な被害をもたらし、引き続き復旧作業が行われているが、台風が上陸した9日の朝、首都圏では通勤できない人で駅が溢れたが、海外から見ると理解しがたい光景のようだ。なぜ日本人はどんなときでも会社に行こうとするのかを問う記事を、中国メディアの凱迪が報じた。

 記事では、一つ目に、日本人は会社の「規則」に忠実であるからだと述べた。悪天候の日や電車が遅延している日は予め早めに出社し、台風が近づいていても重要な仕事があれば前日に会社付近のホテルに宿泊する人もいる。また、電車が遅れて終業時刻に間に合わなそうならば、駅で発行される遅延証明書の提出をもって、遅刻とは見なされないこともあるとした。

 そして、二つ目の理由として、「みんな、そうしているから」という“同調圧力”が挙げられた。例えば首都圏ではエスカレーターは左側の一列に並び、関西など地域によってはその逆もあるが、周りがしていることに倣うことが重視されている。

 最後に、日本人は「本音と建前」があることを、記事では男性の育児休暇になぞらえて紹介した。企業が男性社員にも育児休暇の制度を取り入れたとしても、社員は建前だけと受け止め、会社として本当は休暇の取得には前向きでないのでは、と感じる人がいるなど、本音と建前の見極めが難しいと述べている。

 中国では台風なら会社へ行かなければよい、で済まされそうな話だが、「規則」を重視する日本では、今回の台風のように明らかに出社が困難だと予想される場合、会社側が出社を停止する明確な措置を検討したほうが良いかもしれない。(イメージ写真提供:123RF)