旅行や仕事で宿泊施設を利用する場合、チェックインやチェックアウトの手続きはなるべくスムーズに済ませたいと思うの常だが、中国メディアの捜狐は7日、日本の宿泊施設では中国と違って、「チェックアウト時の室内検査が求められない」ことを取り上げ、「なぜ中国でも同じようにできないのか」と嘆く記事を掲載した。

 中国では「旅行」が余暇の過ごし方として定着しつつあるが、中国の国内旅行ではチェックイン時には「保証金(デポジット)」をまず支払う必要がある。そして、チェックアウト時にはスタッフによる室内検査を受け、備品の破壊や盗難などがない場合はデポジットが戻るというシステムになっていることが一般的だ。それゆえチェックアウトの手続きに時間がかかり、煩わしさを感じる人は少なくない。

 記事は、近年増加する訪日中国人の多くは、日本の宿泊施設で受けられるサービスの質の高さに満足すると同時に、フロントでのスムーズな対応にも感心すると紹介した。日本のホテルでは一般的に予約を済ませてあればフロントで本人確認するだけで部屋に案内され、退室時も同様に残りの清算を済ませるだけで終わると紹介し、「終始、お客様としての接客を受けることができる」と感動するという。

 中国のホテルでは客でも信用されていないかのように、デポジット制度と室内検査が徹底されているが、その理由は「室内をゴミだらけにして散らかすだけでなく、ホテルの備品を破損し、修繕が必要なまでに破壊する客がいる」という事情によると指摘した。

 さらに、中国でも試験的に日本のスタイルで運営したホテルがあったというが、「フロントの効率は上がったものの、客の常軌を逸した部屋の使い方によって、元の方法に戻さざるを得なくなった」という。このホテルの経営者は日本式での運営を続ければ、余分な清掃以外に備品の修理のために営業停止の危機すら感じたようだ。

 こうした事情から、記事は「中国でデポジットや室内検査の煩わしさをなくすためには、すべての宿泊客がモラルを持って、マナーを守り、宿泊施設側との信頼関係を築いていくしかない」と訴えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)