中国メディア・東方網は9日、日本にはネコがたくさん生息する「ネコ島」だけではなく、上陸すると大量のウサギに囲まれる「ウサギ島」もあること、その悲しい歴史とともに紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、瀬戸内海に浮かぶ広島県竹原市の無人島・大久野島だ。この島を訪れると、まるで「アリスがウサギの穴に迷い込んだよう」にさまざまな毛色のウサギたちが出迎えてくれるとし、その規模は「もはや『羽』ではなく、『団』単位で表現すべきレベル」だと説明した。

 また、警戒心が高いゆえに港に降り立ってもウサギの姿が見られないケースもあるが、ニンジンなどの大好物を見せると、たちまち大きな目玉で鼻をひくひくさせたウサギたちが自然と集まってくるとしている。

 その一方で「かわいらしいウサギたちの島には、悲しい歴史があった」とし、戦前はこの地に毒ガス工場があり、機密を保つために地図上から抹消された期間があったと紹介。終戦後、人間がこの島から去ると、実験用だったウサギたちだけが残され、当初30羽ばかりだった個体数が繁殖を繰り返すことで今は1000羽あまりにまで増えたと伝えた。

 そして、日本では古くよりウサギが「安産多子」のシンボルとして崇められてきたこともあり、かつての「毒ガス島」が近年では「ウサギ島」として脚光を浴び、多くの観光客が訪れるようになったと説明。現地の観光当局はネコやイヌなどを島外から持ち込むことを禁止しており、ウサギたちが外敵を恐れず悠々と生活できる環境が保たれているとも紹介した。

 記事は最後に「くれぐれも、ちゃんとしたウサギのエサになるものを与えるよう気をつけなければならない。間違っても人間の食べ物や、有害なゴミなどを与えないように」とし、この島を訪れようと考えている人に対し注意を促した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)