中国メディア・今日頭条は6日、中国の家電メーカー・ハイセンス(海信)のテレビが日本市場で20%以上のシェアを獲得し、ソニーやパナソニックを抜いた背景について論じる記事を掲載した。

 記事は、同社のテレビ事業が力強い成長を見せており、中国国内市場では今年に入ってすでに7カ月連続で市場シェア20%以上を獲得し、名実ともに中国本土テレビ市場の最大手になったと紹介。また、海外市場でも好調ぶりを発揮しており、カナダでは前年に比べ約16%、米国では40%を超える販売ペースを実現していると伝えた。

 そして、日本市場でも今年に入って販売台数シェアが20%超えを記録し、パナソニックやソニーという日本の名だたるブランドを抜き、シャープに次ぐ日本市場で2番手のテレビメーカーになったとしている。

 記事は、日本のカラーテレビ市場について、強い日本国内メーカーに加え、非常に厳しい目を持つ消費者により、あらゆるブランドやメーカーにとって「試金石」的存在になっていると説明。同社はその厳しい消費者から、価格ではなく製品のデザインや機能といった点で高い評価を得ることに成功したと伝えた。

 同社は2018年2月、東芝の映像事業子会社を買収し、東芝のテレビブランド「REGZA」の使用権を獲得した。記事は、「日本クオリティの典型」と言える東芝と、かねてより「高品質、高技術、良質なサービス」をモットーに成長してきた同社が融合したことで、品質や技術の面で「1+1>2」の相乗効果を生んだとの認識を示している。

 同社が日本のテレビ市場でパナソニックやソニーを抜いて2番めのシェアを獲得した背景には、東芝ブランドの存在が不可欠だったことは言うまでもない。しかし、オリジナルである「ハイセンス」ブランドのシェアも10%近くなっており、同社が日本市場において着実に客層を獲得してきたことも間違いなさそうだ。

 8月末には、同じく中国の大手家電メーカーTCLが日本のテレビ市場に本格参入することを発表した。日本のテレビ市場最大手のシャープも今や台湾・鴻海グループの一員だ。中国や台湾の資本が加わった日本のテレビ市場を巡るシェア争いは、今後さらに複雑化していくことになりそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)