中国が日本のロボット生産に勝つにはどうしたらいいのか。中国メディアの同花順財経はロボット生産で遅れをとっている中国の現状を認めつつ、日本の強さの秘密は「核心技術の開発力」にあると率直に認めている。

 日本が製造するロボットは世界の60%のシェアを占め、ロボット生産の総収入は82億ドルとこの4年間上昇を続けている。ロボットの種類も多岐にわたり、工業用ロボット、サービスロボットなどいずれの技術でも世界のトップレベルだ。しかも、ロボット技術と人工知能の融合にも積極的に取り組んでいる。

 産業分野ではロボットによる生産ラインの自動化が急速に進んでいる。また、サービスロボットも医療やレストランなど、人手不足が常態化している業界からも熱い期待が寄せられている。介護分野で、癒しを与えるロボットの開発など、欧米では軍事的な目的で進むロボット開発が話題になる中、日常生活に溶け込んだロボットの開発が進んでいるのも、日本の特徴といえる。

 次々と新しい技術を生み出す日本のロボット産業の強さの秘密とは何か。その理由を三つ挙げている。

 一つ目はロボットの核心技術の開発力。ロボット開発の鍵はなんといっても核心技術の開発にある。日本はハードとソフト両面を産学一体となって進めていることが開発力の強さに結びついている。

 二つ目はロボットをあらゆる業界で普及させている点。小売業やリハビリなど、色々な業界が新たな分野でロボットを積極的に採用する動きがある。

 三つ目はロボットの標準化システムと認証プラットフォームの存在だ。記事は、日本のロボット産業に学んで、ロボット技術を標準化させ、同時に国際的な標準化策定にも積極的に関わることが、中国のロボット開発の影響力と発言力を強めることにつながると指摘している。

 日本では、官民、産学一体となったロボットへの取り組みが技術革新を生み、人口減少が進む日本において、ロボット産業が新たな希望となっている。ドローンや監視カメラなどの分野では、世界トップクラスの企業を輩出している中国だが、「日本に学ぶべき」という論調が出てくるのは、自動車産業などにおける日本企業の強さを十分に感じているが故だろう。(編集担当:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)