伝統的な子どもの遊びとして、また時に芸術作品として用いられる「折り紙」のルーツは、武家の礼儀作法にあることは今の世の中ではあまり知られていないかもしれない。中国メディア・中国網は2日、日本の伝統的な礼儀文化である「折形」を紹介するこイベントがこのほど北京で開かれたと報じた。

 記事は、装道礼法きもの学院の五十嵐キミ子さんが8月30日午後に北京市内で「折形」の講座を開き、日本文化を愛好する市民向けに日本の伝統的な礼儀の文化や作法、贈り物などに関するレクチャーを行ったと伝えた。

 そして「折形」について、今から600年以上前の室町時代に始まったとされる風習で、他人に贈り物をする際に包む和紙を折る作法を指すと紹介。「折り紙」が遊びを目的としているのとは異なり、「折形」は多くの場合オフィシャルな場面で用いられるとともに、実用性も持っていると説明した。

 そのうえで、講座では五十嵐さんがお金を包む際のさまざまな折り方を披露するとともに、それぞれの折り方には相手への敬意が込められており、日本文化独特の審美意識が十分に示されていると解説したことを伝えている。

 記事は、現在に至るまで「折形」は依然として日本人の日常生活中に存在しており、その用途はすでに礼儀作法に留まらないと紹介。「器用な両手で小さな和紙を菓子皿や箸置きなどに変えてしまう。実用性の高さとともに、素朴な日本的美学もはっきりと表れているのだ」と評した。(編集担当:今関忠馬)