中国メディア・瀟湘晨報は2日、リニューアルされた中国版の映画「深夜食堂」について「なおも中国の上着をまとった日本の物語」であり、中国人にとってリアリティに欠ける作品だとする記事を掲載した。

 記事は、深夜の居酒屋を舞台にした日本のドラマ「深夜食堂」の中国リメーク版映画が先月末に公開されたと紹介。前作に比べると料理や服装が中国っぽくなったものの、依然として中国の観客に「気まずさ」を感じさせると評した。

 その理由について記事は、「依然としてみんな身なりがしっかりして、きれいに椅子に座っているうえ、食べているのが日本式に盛り付けられた中国の食べ物だからだ」とし、今作でも「中国化」しきれていないとの見解を示した。

 そのうえで、映画を見た市民から「中国には居酒屋文化はない。賑やかな夜の街でみんな串焼きをビールで流し込んでいる。端正に座って物を食べながら話をする感覚は、中国人にはピンとこない。オリジナルのような『深夜食堂』を作る必要はなく、ビールと串焼きを取り巻く夜中のストーリーを描いて撮影すればいいと思う」との意見が出たことを紹介している。

 中国版「深夜食堂」が抱える問題はまさに、記事が紹介した市民の意見に尽きるだろう。中国の串焼き店でビール片手につまみや串焼きを食べながら日々の疲れを癒す客にまつわるエピソードをストーリー化したほうが、中国人にとっては違和感なく受け入れられるはずだ。それがまさに中国人にとっても「深夜食堂」なのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)