中国メディア・東方網は8月31日、しばしば中国のメディアやネット上で取り上げられる日本の教育について、中国がこれに学ぶのは現状ではまず不可能だとする記事を掲載した。

 記事はまず、日本の小中学校教育について、中国人にとってみれば「無情」であると紹介。身の回りのことは自分でやり、自分の荷物は自分で持ち、自分たちだけで通学し、給食の配膳や掃除もやらせ、ケガをするリスクを負いながらも体育の授業を重視する・・・と言ったことが「無情」の理由であると説明した。

 そのうえで、日本がこのような「無情」に思える教育を施すのは「子どもたちに更なる自己成長と発見の空間を与えるため」であり、土地の狭さ、資源不足、多発する災害といった要素の中で生きていくうえで必要な危機意識を抱き、自らの力で生きていく能力を備える必要がある日本の国情にもマッチしていると伝えた。

 一方で、日本のこのような教育から中国は学ぶことはできないとの見解を示すとともに、その理由は「十分に複雑だ」とした。そして、現在中国の多くの小中学校では「子どもの体の安全を考慮する」という理由で体育をはじめとする体を動かす活動やカリキュラムが大きく削減されてしまっていると紹介した。

 また、中国の保護者はわが子を溺愛しがちであり、危ないからと身体鍛錬の場に参加させなかったり、日常生活のあらゆることを自分でやらせななかったりするとしたほか、空きの時間があればみんな塾や習い事を入れてしまうと説明。このような保護者の意識で、日本のような優れた「無情」の教育を行うことは不可能であることを伝えた。

 子どもの自主性に任せ、なるべく手伝う機会を減らす日本の教育は一見「無情」に見えるが実はそれが「愛情」の表れであるのに対し、中国の一部保護者による過保護は愛情たっぷりに見えて、将来の人間形成という点から考えれば実は「無情」であると言えそうだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)