日本と同様、中国でも晩婚化が急速に進んでいる。中国メディアによると、2018年の結婚率はわずか7.2‰(パーミル=人口1000人あたりの割合)で、これはこの10年で最も少ない数字だ。全国では上海が4.4‰、浙江省5.9‰、さらに、広東省、北京市が続き大都市での晩婚化が顕著になった。

 では、なぜ中国はこれほど急速に晩婚化しているのか。こうした背景には、中国には独特の結婚感や価値観が関係しているようだ。

 若者が結婚をしぶる理由は三つあるとのこと。一つ目は、まだ家や車がないということ。中国では婚活を始める頃にはマイホームやマイカーなど、物質的にある程度そろっていることが最低条件という価値観がある。メディアや産業もそうした考え方をあおっており「自分はまだまだ結婚準備ができていない」と考える若者が多いようだ。

 二つ目は、結婚すれば生活レベルが下がるというもの。独身でも、仕事も順調、ジムや習い事、海外旅行や趣味に時間を使っていてため、結婚、子育ての生活に入ると生活レベルは当然変化する。30代も過ぎ、仕事も収入も安定しており、生活レベルを下げてまで結婚する理由が見つからない、と感じているようだ。

 さらに、三つ目は仕事を中心にしたいというもの。そもそも、結婚適齢期は以前とは異なり30〜35歳という考えを持つ90年代以降生まれにとって、30代はまだまだ働き盛り。まずは仕事で夢を実現させることを優先し、お金がたまってから結婚しても遅くないのでは、と思うようだ。

 こうした状況により中国語は急速に少子高齢化に突き進んでいる。中国メディアも、若者が結婚しやすいよう社会全体でサポートする必要があると、警鐘を鳴らしている。(イメージ写真提供:123RF)