ここ10年ほど、日本は平均で毎年1人ずつノーベル賞受賞者を輩出している。日本人受賞者が増えたのは2000年からで、それ以前は5ー6年に1人ほどだったことを考えると、急激な増加だ。中国メディアの今日頭条は28日、日本が毎年のようにノーベル賞受賞者を出すのはいつまでなのか分析する記事を掲載した。

 記事は、日本のノーベル賞受賞者には面白い傾向があると紹介。出身大学が偏っており、「京都大学は常連」だと指摘している。記事は、京都大学を日本でも変わっている大学として紹介し、「学園内には、極端でなおかつ不思議な自由さ」があると評している。大学生なのだから、講義など聞きに来なくて良いという教授がいたり、バイトやサークル活動に忙しく何年も留年する人もいたりするため、「望むだけの成績をあげるから、留年しないで卒業してほしい」という教授もいるらしいと紹介した。

 では、日本はいつまで今のペースを保って受賞者を輩出していくのだろうか。記事は、英国と米国の例を引き合いに出し「今がピークだが、このピークはいつか終わる」と主張。それは、記事によると「知識生産能力のピークは、物的な生産能力のピークよりも遅れてくる」ためだ。

 ナポレオン時代の1815年に戦勝国となった英国は世界最大の債権国となり、「世界で最も金持ち」の状態が100年続いた。そんな英国から有名な科学者が出たのは経済発展のピークを過ぎた19世紀後半であり、後に「世界で最も金持ちの国」を70年続けた米国も同様だった。日本はバブル崩壊前に40年間物質的な生産力の発展がピークとなったが、今は「知識生産能力のピーク」を迎えているというのが主張の根拠らしい。

 この論理で言えば、日本からのノーベル賞受賞者は今後減っていくことが予想され、逆に中国からは増えていくことになるだろう。記事に対しても、「中国が科学者の育成を始めたのが20世紀に入ってからなので、10年後にはたくさん輩出されるだろう」と期待する声があがる一方、やせ我慢なのか「中国には必要ない」と主張する人も少なくなかった。理由は「ノーベル賞は資本主義の甘い砲弾」だから、あるいは「我々には自信があるので」など様々なようだが、本心では日本が羨ましくてたまらないのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)