低迷する中国自動車市場で、日系車だけは売り上げを伸ばしている。なかでもレクサス人気が高いという。2019年6月には中国国内の累計販売台数が100万台に達した。中国メディアの今日頭条は25日、レクサスの日本工場を見れば「何年乗っても壊れない理由が分かるはずだ」と論じる記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、レクサス工場の敷地内に入れば「レクサスと同様、細部にまで設計の優秀さが際立っていることがわかるだろう」とし、緑が多く、事務所は美術館のようで、工場とは思えないほどの美しさだと紹介。そして、工場を見学すれば、レクサスの品質の高さの秘密が分かるはずだとし、2つの理由を紹介している。

 その1つは、「人を一番大切にしている」こと。社員には年配のスタッフが多いが、これは「レクサスの製造を担当するには少なくとも25年の経験が必要」だからで、一人ひとりが熟練工で技術が高いので、自動車の品質も当然のことながら高くなると紹介した。例えば、従業員が指先で車体の表面を触りチェックしているが、「ミリレベル」の違いを認識できると驚いている。

 2つ目は、「細部にまで気を配ること」。レクサスの工場では、例えばファブリックシートの品質1つとっても「レクサスの匠の精神」が分かると伝えている。柔らかいのに強度があるこの「簡単な布」のために、ここでは3年の研究とテストを重ねてきたそうだ。このテストは、顕微鏡で観察するほど徹底的で、「何度も失敗もしてきた」と、やはり成功の陰には無数の努力があったと感心している。

 記事は結論として、「レクサスの成功にはそれだけの理由があった」と指摘、口先だけでない匠の精神を、中国も見倣うべきではないかと伝えている。記事に対して、実際にレクサスに乗っているという中国人からも称賛の声が寄せられている。2008年に購入したという人は、11年経ってもトラブルがなく、質の良さは「乗った人なら誰でもわかる」と絶賛している。低迷する中国自動車メーカーだが、日本の匠の精神を取り入れることができれば現状を打破できるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)