日本の農業は機械化が進み、中国の良いお手本になっているという。中国メディアの今日頭条はこのほど、「我々は日本の農業の成功だけを見て、その背後にある多くの失敗は見ていない」と題する記事を掲載した。日本の農業にも、これまで紆余曲折があったことを伝えている。

 日本の農業は、環境保護や食の安全を意識し、機械化が進んで先進的だと中国では称賛されている。しかし記事は、その日本もかつては農薬や化学肥料の過度の使用で土壌がやせ、水源汚染などの問題を起こすなど、多くの失敗を経験していると紹介。その後、1960年代半ばになって農業改革が始まり、2010年くらいまでの時間をかけて機械化に向けた規格化を進めていったと紹介している。

 この基礎の上に、灌漑設備、道路の整備など作業と管理のしやすさを追求、これも機械化に寄与したと評価している。また輪作や休耕を取り入れることで生態系維持も考えていると感心している。日本の休耕田は、1970年から始まったコメの生産調整が大きく関係していると思われるが、こうした副産物もあったようだ。

 また、日本の農業では機械化やロボットの導入も進んでいると感心。「機械化はほぼ100%である」と、ほとんどが機械に頼れる農業であると伝えた。機械化というと米国が進んでいるイメージだが、土地面積の小さい日本の農業は、米国とはまた違った独自の機械化を実現させたと言って良いだろう。記事は結論として、中国の北西部や東北部を除けば、中国でも多くの地域で日本同様の小規模農業であることから、かなり参考にできるはずだと締めくくった。

 日本の農業は、米国などの他国とはまた違ったヒントを中国に与えているようだ。しかし、「記事の筆者のアドバイスは素晴らしいが、実践できるのはきっと100年後」というコメントが付いたように、日本の農業は素晴らしいが、中国で実践するのは難しいと感じている人も多いようだ。中国では、すぐに成果が出ることを期待する人が多いが、日本の成功も「何度も失敗した結果」であることは忘れるべきではないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)