中国メディア・東方網は24日、アジアではもう日本のような先進国は出現しないかもしれないとする文章を掲載した。

 文章は、日本はアジアにおいて長期にわたり唯一の先進国として独特の存在感を示してきたと紹介。そして、今後アジアでは日本のような経済の奇跡を成し遂げ、先進国となる国が出現することは難しいとし、その理由を2点挙げている。

 1点めは、日本の発展が歴史的な大きなチャンスを生かしたものだったためだとした。アヘン戦争でも目を覚まさなかった清国に対し、日本は「黒船事件」で危機感を覚えて倒幕運動が起こり、明治維新を成し遂げてアジアにおいて資本主義による発展の道を率先して進んだと伝え、この蓄積が他国・地域にはない最大の強みとなり、戦前の国力増強、戦後の急速な発展をもたらしたと説明した。

 2点めは、近代から現代にかけて、日本が「頼れるパートナー」を味方につけていたことを挙げている。記事は、明治から戦前までの日本は国力の増強に伴って欧米列強からの黙認と支持を取り付けて拡張主義を展開したと解説。第2次世界大戦の敗戦で一旦「原形」に戻ったものの、今度は米国が自らのアジア太平洋戦略上から日本に重要な役割を与え、朝鮮戦争の特需をきっかけに日本の生産力を大いに刺激、その後の高度経済成長につながったとしている。

 そのうえで「アジア広しといえども、『次の日本』になれる潜在力を持つ国は限られる。人口が多い東アジア、東南アジア地域の国にも可能性はあるが、到底日本と肩を並べるには及ばない。韓国が最も有力だが、規模の小ささ、日本ほど米国との緊密な関係が築けないことから、これも不可能だろう」と論じた。

 なお、70年代末からの改革開放により、日本に比肩しうる急速な経済成長を遂げ、今や日本をはるかに上回るGDPを持つ中国について文章は、もともと共産主義国として発展してきたこと、米国との関係が日本とは大きく異なることから、そもそも「日本のような先進国」にはなり得ないとの考えを示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)