東京ディズニーリゾートやユニバーサルスタジオジャパンは飲食物の持ち込みを禁止しており、これらのテーマーパークに行ったことがある人の多くはそのことを知っているだろう。飲食物を持ち込めないことについてなんら疑問をもっていないという人も少なくないのではないだろうか。

 しかし、中国では事情が多少異なり、中国メディアの中国青年報が報じたところによれば、上海ディズニーリゾートに持参した飲食物を持って入場しようとし拒否された上海の大学生が、飲食物持ち込み禁止の規定は不当だとして裁判を起こしたという。

 同記事によれば、本年1月30日に上海ディズニーリゾート入園前にビスケット等のスナック菓子を40元強で購入した華東政法大学の三年生が、エントランスでバックパックの中身の検査を受けた。スナック菓子を見つけた職員は比較的強硬な態度で捨てるよう求め、大学生がそれを拒否すると、入園する前に食べてしまうか、付近のロッカーに預けるよう求めた。大学生はその場で警察や消費者ホットラインに電話をしたものの解決には至らず、最後はやむを得ず指示に従うことにしたという。

 この騒動は半年以上前の出来事であり、裁判が開かれたのは今年3月のことだが、8月9日にこの記事が掲載されるとすぐに各メディアにも続々掲載され、ディズニーリゾートへの飲食物持ち込み禁止の問題が多くの人々の注目するところとなった。

 東京ディズニーリゾートで飲食物の持ち込みが禁止されている理由は「ディズニーの世界観が壊れるから」ということのようだが、カルフォルニア、フロリダ、パリのディズニーランドでは飲食物持ち込みが禁止されておらず、必ずしも説得力がある理由とは思えない。少なくとも食を重視する国民性を有する人々を納得させるためには不十分なのではあるまいか。(イメージ写真提供:123RF)