近年、日本で品種改良された農作物が海外に流出する問題が起きているが、それだけ日本の農業が進んでいるとも言えるだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国で土地を借上げた日本人が、疲弊した土地を肥沃にさせて尊敬を集めていると紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、山東省の100ヘクタールある土地を、日本人が20年契約で借りあげ、農業を行ったという例だ。この広大な土地は、最初の5年間は放置されたために地元住民に不思議がられ、農薬も撒かずに近隣から苦情が来るほどだったそうだが、実は農薬の使い過ぎなどで疲弊していた土地を休ませていたのだという。

 後に農薬や化学肥料を使わずに生産された農作物は高額で取引されるようになり、いちごは1キロあたり120元(約1800円)、牛乳は1リットル22元(約330円)など、中国の物価からするとかなりの高額で販売されるようになったと感心して伝えた。

 この記事に寄せられたコメントを見ると、中国人ユーザーから称賛の言葉が並んでいる。あるユーザーは、日本人の植えたりんご園となし園を見たことがあるそうで、間引き選定により個数を制限し、質を追求していることに感心したと述べている。間引き選定は日本ではごく当たり前に行われていることだが、中国人からすれば驚きの生産方法であるようだ。

 また、肥沃な土地を作るというやり方を「中国人も学ぶべきだ」と称賛する人が多い一方、「中国人にはまねできない」という人も少なくなかった。中国ではどうしても「目先の利益を追求」しがちで、「土地を荒廃するまで使い倒し、農地として使い物にならなくなったら家を建てる」のがお決まりのパターンだと指摘する意見もあった。中国はいかに早く儲けるかを重視するため、長期的な計画を立てるのは苦手なのだろう。

 中国では、農薬や化学肥料の過度の使用が目立ち、結果として土地の疲弊が激しくなっている。しかし最近では、健康に良い食材を求める人が増えてきており、有機栽培が注目されるようになった。記事が紹介したような日本の農業に対する取り組みから、中国の農業は学ぶことが多くあるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)