「ネジ」は様々な工業製品に使われており、非常に身近な存在と言える。小さい部品ではあるが、あらゆる工業製品にとって極めて重要な部品であり、その「精度」が低ければ製品全体の品質に深刻な影響を及ぼすことになるだろう。

 中国メディアの今日頭条は9日、ネジとナットは何かを固定するための部品であり、小さな機械から大きな工業製品に至るまであらゆる場面で使用されていると紹介する一方、中国は高品質で精度の高いネジを生産できないとして、その理由を考察する記事を掲載した。

 記事は自動車をはじめ、多くの工業製品において部品を留めるためにネジとナットが使用されており、小さな車でも数千個ものネジが使われていると紹介。日本車は品質が高いことで知られているが、日本車に使用されているネジも同様に高品質であり、7ー8年乗った車でもネジの損耗の程度は小さいと強調し、自動車の競争力は「最新の技術」を生み出すための研究開発力だけではなく、ネジという小さな部品を精度良く作るための基礎工業力によっても左右されるのだと指摘した。

 続けて、中国はネジの生産大国であり、大量のネジを輸出していると強調する一方、その品質や強度は低く、「低級品」と呼ぶべきものだと主張し、高品質で高精度のネジは逆に輸入に頼っているのが現状だと強調。中国が輸出するネジの価格は1トン当たり1840ドルほどだが、英国から輸入している高品質なネジは1トン当たり2万ドルを超えるとし、価格は10倍以上の差があるのだと指摘した。

 さらに記事は、中国が耐熱性や耐食性が高く、緩みにくい高品質で精度の高いネジを生産できない理由は、こうした技術の権利を海外メーカーが独占的に所有しているためであり、それは中国企業が技術や知的財産権を重視してこなかったツケであると主張。ネジは非常に小さな部品ではあるが、その重要性と必要となる技術力は中国人の想像を大きく超えているのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)