防衛省は2020年度予算の概算要求で、5兆3000億円超を計上する方針を固めたという。防衛費は7年連続で増額しており、来年度は過去最大額となる。中国メディアの今日頭条は9日、「安倍首相は5.3兆円かけて戦争の準備をしている」と主張する記事を掲載した。

 記事はまず、安倍首相は得意としているはずの外交で最近行き詰っていると分析。2日には、ロシアのメドベージェフ首相が北方領土の択捉島を訪問し、軍事演習を行ったことに言及し、日本は抗議しているものの新たな進展が見られないと指摘した。また、日韓関係も史上最悪と言われるほど悪化しているが、その韓国は竹島(韓国名:独島)の海域で軍事演習を行う予定であると伝えた。

 また、北朝鮮との関係でも「日本海にミサイルを発射して射程内にあることを誇示」した北朝鮮とは現状では改善は見られないと分析し、「外交が得意という安倍首相だが、令和に入ってからずっと厳しい」と評している。

 さらに米国との関係について、安倍首相の親密な友人であるトランプ大統領も、「日韓関係の緊張緩和には何の役にも立っていない」と分析。歴史問題にも半導体問題にも米国は関心がなく、自国の利益のことしか見えていないと論じた。

 それで記事は、「日本はこの外交的に四面楚歌であるのを利用して、2020年度の防衛予算を史上最高となる5兆3000億円にする予定だ」と主張。これは安倍政権発足以降、7年連続の増加であり、外交協議で得られないものは「こぶし」を使って力ずくで奪うつもりなのだろう、と推測している。

 確かに日本の防衛予算は過去最大額となっているが、だからと言って「戦争の準備」というのは飛躍しすぎではないだろうか。とはいえ、日本が各国との板挟みになり難しいかじ取りを迫られているのも確かだ。しかし、韓国との関係については悪化も懸念されるものの、日本側の意思をはっきりと示すことも必要だと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)