結婚の手続きは世界によって様々だ。日本では市役所で書類を受理されることで正式に結婚となるが、中国では結婚すると、役所で手続きした後、「結婚証(結婚証明証)」という、赤いパスポートのような、結婚した者の写真が載っている証明手帳が発行される。中国では今年8月6日、その結婚証に新しい制度が始まった。

 中国メディアの中財網によると、このサービスは、まずは浙江省、江蘇省、江西省、福建省、重慶市の5つの都市で始まった。役所にて結婚の手続きを済ませた者は、決済サービス大手「支付宝(アリペイ)」のスマホのアプリから、顔認証して登録し、電子版の結婚証の受け取りが可能となる。

 電子化においては、セキュリティが心配される昨今だが、もしスマホを紛失したとしても携帯パスワード、アリペイでの登録パスワード、指紋認証、顔認証の4つの機能からログインするため、成りすましは容易ではないとのことだ。
 
 中国現地の人にとっても、「結婚証はいつ使うのか?」と疑問に思っている人も多く、使わないうちにどこへしまったか分からなくなりがちだ。将来的に不動産の購入などの際に必要になるが、電子化されれば紛失する心配もない。また、中国では身分証なども含めて現在90以上もの電子証明証が発行され、ホテルや病院、ガソリンスタンドなどで使用されている。政府と法人サービスによる提携を急ぎ、将来的には飛行場での航空券購入や、旅行地でのチケット購入など、様々な場面でも対応できるようになる見通しだ。(イメージ写真提供:123RF)