人に優しい設計がいたるところで見られる日本。親切で配慮ある設計が光り、外国人を感動させている。そんな日本では、電車も利用者に優しいという。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の電車には弱冷房車があると紹介する記事を掲載した。

 交通機関に冷房があるのは日本ではもはや常識であり、中国でもあるものの、場所によっては冷房のない交通機関や、冷房を入れる夏の時期には料金が高くなるケースもある。しかし記事は、日本では冷房が入っているだけでなく「弱冷房車というものまである」と感心している。

 記事はこの弱冷房車について、「冷房を弱くしている車両のことで、日本ではこのように利用者のさまざまな要望に応えている」と称賛した。弱冷房車が導入されたのも、それまで受けていた「寒すぎる」というクレームに対応するためだったと紹介。そのうえ、弱冷房とはいっても車両によって設定温度はまちまちで、乗客の多さなどによってちょうどいい温度になるように調節している、と心憎い気遣いを称賛している。中国では、アイディアは良くても形だけで実践されないことが多々あるため、利用者のことをきちんと考え行動できることに感心するのだろう。

 また、日本で初めて弱冷房車が導入されたのは1984年のことだったため、記事は日本の80年代は中国に比べてかなり進んでいたとも感心している。このころ日本にはすでに「利用者中心」の考え方があり、環境保護の意識さえあったからだ。また企業間の競争も、よりサービスの質を高めているようだと分析している。

 日本の「弱冷房車」というサービスは、中国人ネットユーザにも好評で、寄せられたコメントを見ると、「良い取り組みだ」と高く評価する人が多かった。中国では車内が寒すぎて「弱冷房車というより強冷房車」という不満も多いことが分かる。「医者と火葬場の収入を増やしたいのだろう」と皮肉る人や、「コートを用意して乗る」というユーザーまでいた。中国でも弱冷房車の取り組みは一部では始まっているようだが、そもそも一般の車両の冷房が強すぎるようだ。様々な利用者の要望に応える日本の電車は、利用者に優しいと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)