数年前までは中国経済と韓国経済は相互補完の関係にあったが、中国が様々な分野で技術力を高めたことで、中国と韓国は相互補完から競合の関係へと変化している。たとえば韓国の主力産業である半導体や液晶パネルの分野でも中国企業が台頭しており、中韓は競合する関係となっている。

 中国メディアの快資訊は28日、日本が半導体材料の輸出管理を厳格化したことで、韓国は中国に助けを求めていると主張する一方、韓国だって中国に対して有機ELの生産設備の輸出制限を行っているではないかと指摘する記事を掲載した。

 記事は、韓国政府は有機ELパネルの生産技術を「国家核心技術」と位置づけているため、技術の輸出には政府の承認が必要であると紹介しつつ、生産設備についても中国メーカーが韓国から自由には輸入できない状況にあると指摘した。

 続けて、近年は中国のパネルメーカーが急激に競争力を高めており、中国最大手の京東方科技集団(BOE)の2018年の液晶パネル出荷量は世界一となり、韓国のLGディスプレーやサムスンを超えていると紹介。有機ELの分野でも中国は着々と韓国を追い上げているとし、だからこそ韓国は京東方科技集団を牽制するためにも有機ELパネルの生産設備の輸出規制を行っているのだと主張した。

 さらに記事は、日本が半導体材料などの輸出管理強化を行ったことで、韓国は中国に助けを求め、中国から代替品を調達しようとする動きがあることを伝える一方、韓国は日本の輸出管理強化より先に中国への輸出規制を行っていたにも関わらず、今になって中国に助けを求めていると強調。こうした態度は「韓国が短絡的なものの見方しかできていない」ことを示すと伝え、今後もこのような対応を続けていては「商売は立ち行かなくなるだろう」と主張した。

 2018年6月の韓国メディアの報道によれば、LGディスプレーが中国国内に予定していた工場建設に対し、中国政府は認可の条件として有機EL生産の技術移転などを要求していたという。記事は、「韓国は日本の輸出管理強化に不満を示しているが、韓国だって中国に輸出規制を行っている」と主張しているが、さすがに「材料」と「生産技術そのもの」を同列に並べて論じるのはあまりに酷ではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)