日本の自動車市場では日本車が圧倒的なシェアを獲得しているが、世界最大の自動車市場である中国の街では日本と違った光景を見ることができる。世界各国の自動車メーカーが中国に進出していて、街中では日本ではほとんど見かけないメーカーの車も多く走っており、日本人からすれば非常に新鮮な光景が広がっている。

 競争が激しく、成長も鈍化している中国の自動車市場において、異彩を放っているのが日系車なのだという。中国メディアの快資訊は23日、市場の成長が減速するなかで「消費者が日系車を再び選び始めたのはなぜか」と問いかける記事を掲載した。

 記事はまず、2019年は自動車メーカーにとって「試練の年」であると指摘し、中国市場では多くのメーカーが販売不振に直面していると強調する一方、ホンダの中国合弁会社である東風ホンダの19年上半期の販売台数は前年同期比41%増だったと指摘。好調だったのはホンダだけではなく、「多くのメーカーが不振にあえぐなか、日系車だけが好調だった」のは特筆すべき事実であると伝えた。

 続けて、日系車の販売が好調であることについて、中国では「中国人消費者がようやく車を理解し始めた証拠」であるという声があることを紹介。日系車の品質の良さや燃費性能の高さ、乗り心地の良さ、さらには維持費の安さという日系車の強みが消費者に周知され、日系車の良さが理解され始め、それが販売台数の増加につながっていると分析した。

 中国メーカーの車は新車時には問題がなくても、2-3年が経過すると様々な部品に問題が発生し、修理費用が逆にかさむと言われる。日系車の値段は中国車よりは高額だが、長い目で見れば日系車は維持費が安く、下取り価格も高いため、中国人が重視する「コストパフォーマンス」は非常に高いと言えるだろう。また、中国の道路事情は日本ほど良くないため、乗り心地の良さを重視する中国人消費者は少なくないのだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)