中国メディア・東方網は25日、京都アニメーション放火事件から1週間が経過したことに触れたうえで、現在の日本社会で凶悪事件がしばしば発生する状況を生む3つの要因を紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本社会にはこれまで多くの人が「静かで平和で安全」というイメージを抱いてきたが、近ごろでは京都アニメーションの放火事件を始めとしてしばしば凶悪な事件が発生していると紹介。日本社会をよく観察すると、凶悪事件を生むきっかけとなりうる日本社会の内面的なリスクが見えてくるとし、その要因を3つ挙げている。

 1つめは、社会のリズムが加速し続け、社会における競争がますます激しくなる中で、人びとが多くの精力や時間を自分自身の生存や発展に注がざるを得なくなり、社会におけるつながりにまで手が回らなくなってしまっていることで、いわゆる「無人情化社会」現象が生じているとした。

 2つめは、伝統文化的な保守性により、過激な思考や行動を取りやすい傾向を挙げた。日本の伝統文化には保守主義、過激主義の思想があり、失敗や挫折を経験すると日本人の中でも特に社会競争力に乏しい人は極端な行動に出てしまうとし、その結果、自分の利益にならないうえに他人までも傷つけ、社会に甚大な損害を与えることになると論じている。

 さらに、3つめとして、経済回復や新たな発展の力に乏しく、若い世代が未来への希望を見いだせていない点に言及。日本政府は様々な手段を講じてバブル崩壊前の繁栄を実現しようと試みるも効果は限定的であり、単に数字上だけで「実感のない経済回復、経済成長」という現状に陥っていると伝えた。

 記事はそのうえで、日本社会は頻発する過激な事件の中から教訓を得る必要があると同時に、世界の社会も同様に日本の状況に学び、特に社会の弱者に対する配慮や関心を強め、社会の「孤児」を可能な限り減らすか撲滅するよう取り組むべきだとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)