中国では卓球やバスケットボールのほか、サッカーの人気も高く、スーパーリーグというプロサッカーリーグも存在している。熱烈なサッカーファンが多いためか、日本サッカー界についての報道もなされていて、日本人選手の移籍事情について注目している中国人は少なくない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本人選手が続々と欧州のサッカークラブに移籍していることを紹介する記事を掲載し、中国は日本に学ばなければならないと論じる記事を掲載した。

 記事はまず、現在鹿島アントラーズでプレーしている安部裕葵選手がリーガ・エスパニョーラのFCバルセロナへ完全移籍することでクラブ間合意に達したと紹介。これまでも複数の日本人選手がスペインでプレーしてきたが、今回の移籍はアジア全土で注目されるところとなっていると伝えた。

 また、安部選手と同年代の久保建英選手は2011年にFCバルセロナの下部組織カンテラ(ラ・マシア)入団テストに合格してスペインに渡り、2013-14年には地中海カップU-12トーナメントで大会得点王とMVPになり、数々のトーナメント制覇に貢献したと紹介した。久保選手は2015年に日本に戻ったが、6月14日にはレアル・マドリードへ移籍することが発表されたことを指摘し、日本の若手選手が続々と欧州のビッククラブへ移籍している現状は中国のサッカーファンにとって羨ましい限りであることを強調した。

 一方、記事は中国のサッカー選手の状況は「日本と大きく異なっている」と指摘し、欧州へ出て行く選手もいるが、移籍先は比較的小さなクラブで、しかも、中国の投資家が出資しているチームであるケースが多く、必ずしも努力して移籍しているわけではないと強調。移籍事情だけを見ても、日本と中国のサッカーのレベルに大きな差があることがわかると指摘し、中国は2022年のワールドカップの人材を確保するために外国人選手を中国に帰化させているとしつつも、これでは長期的な問題の解決にはならないと主張し、「中国は子どもが幼い頃からサッカーに親しめる環境を作り出していくことが必要だ」と強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)