日本経営管理教育協会が見る中国 第577回 ――三好康司

 最近、高知県でのプロジェクトに携わっているため、高知市をよく訪問している。先日、商店街を歩いていると「高知はやっぱり大家族。」というフラッグが掲げられていた。高知県の方の名刺にも「高知家」のロゴマークが入っている。今回は、都道府県キャッチコピーについて書いてみようと思う。

1.「高知家」プロモーション

 「高知家」プロモーションは、2013年に始まったようだ。高知県のホームページをみると県知事の言葉として、「高知家」の意味するところを次のように説明している。

 『暑苦しいほどあったかい。飲んだら、誰とでも仲良くなる。ご近所さんも、初対面の人も、大事にする。高知県では、都会で失われかけている、「人と人とのつながり」が息づいています。まるで、高知県が一つの大家族のように。ぜひ「高知県」に遊びにきて、家族のあたたかさを感じてください』

 これを読んだ時、人とのつながりや大家族のような暖かさを全面に出すキャッチコピーが他の都道府県であったかなぁとふと考え、キャッチコピーを調べ始めた。

2.「食」のキャッチコピー

 調べてみると、他の都道府県も何らかのキャッチコピーを発信している。それらは、いくつかのパターンがあるようだ。代表的なものの一つは、「食」のアピールである。代表的なものは、香川県の「うどん県」である。その他、山形県「さくらんぼ県」、鳥取県「蟹取県」、そして、福岡県「いただきます! 福岡のおいしい幸せ」などがある。やはり「食」の魅力発信は、大きなアピールポイントである。

3.「観光」のキャッチコピー

 「観光」をアピールするキャッチコピーも多い。代表としては、大分県の「おんせん県」である。その他としては、静岡県「ふじのくに」、大阪府「水都大阪」、奈良県「あおによし なら旅」、「維新胎動の地 山口県」などであろうか。少し変わったところでは、「恐竜王国 福井県」といったものもある。

 ちなみに、東京都は「& TOKYO」、「&」の前に様々な言葉や企業ロゴ等を組み合わせることによって、東京の魅力や価値を世界に伝えていくツールとして、都民、民間事業者、外国人旅行者のみなさまに活用して欲しいとのこと。(東京都ホームページより) 少し違った観点からのキャッチコピー発信である。

 高知市内を歩いていると、多くの外国人観光客にすれ違った。クルーズ船が入港する時には、さらに外国人で賑わうそうである。キャッチコピーを継続的に発信することで、東京、京都、大阪といった定番コースだけでなく、その他の都道府県にもインバウンド観光客が溢れ、地域経済が活性化するのではないか、ふと、そんなことを考えた一日であった。(写真は、高知商店街「高知家」のフラッグ。提供:日本経営管理教育協会)